194cmの高さとすらりと伸びた長い手足。明秀日立のGK谷口璃成は、来季、ファジアーノ岡山入りが内定している。

 選手権茨城県予選決勝。すでに47の代表校が決まり、ラスト1校を決める試合が、のケーズデンキスタジアムで行なわれた。

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 2年時から正GKを務める谷口にとって、インターハイと選手権の県予選決勝の舞台に立つのはこれで三度目。しかし、過去二度はいずれも鹿島学園に敗れていた。今回の決勝の相手も鹿島学園となり、彼はリベンジに燃えていた。

 前半はその谷口の安定したゴールキーピングが光っていた。には相手FKからFW上野光永にドンピシャヘッドを放たれるが、冷静に横っ飛びでガッチリキャッチ。立ち上がりのピンチを防いだ。

 しかし、に右CKのボールをキャッチミス。このこぼれは味方が必死でクリアをしたが、同32分に今度は左CKに対して前に出ると、フィジカルに秀でたFW松村尚樹との競り合いでうまくキャッチできず。このこぼれはDFが右タッチラインに蹴り出したが、MF鈴木仁也のロングスローから松村に豪快に決められてしまった。

 このシュートを止めるのは難しかった。だが、ロングスローを与えてしまったのは自分のミス。重い1点を背負いながら、彼は最後までプレーをやり切った。集中を切らすことなく、毅然とした態度でゴールマウスに立ち続けた。

 だが、松村のゴールが決勝弾となり、明秀日立はまたしても決勝で涙を飲むことになった。
「2年連続決勝負けは本当に悔しいです。去年は3年生に頼ってばかりで、何もできずに終わった。今年は最上級生でチームを牽引して、下級生にいろんなものを伝えて託したいと思っていた。でも、今回も力が出しきれなかった。悔しいです」。
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「僕はGKとして基礎的な技術がまだまだ足りない。明秀日立に来たことで、本当に多くのものを学んだからこそ、今があるのは間違いありません。でも、やっぱり僕がもっとしっかりとプレーをしていたらあの失点はなかった。自分がダメだったということに尽きると思います」
 
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「高卒プロではなく、大学で4年間をかけて技術と経験を磨いてそこからプロになるという選択肢もありました。でも、プロというより厳しい環境に飛び込んで、1日1日を大切にして自分を成長させることが重要だと思いました。もちろん、今のままだったら全然通用しないのは自分でも分かっています。だからこそ、通用する自分になるように努力する、プロの世界で揉まれていくことを選択しました。そうしないといつまでも自分の殻を破れないというか、自分が目標としているところに到達しないと思っています」
 
 全ては自分次第。自分が考えて下した決断を信じて、前に進むのみ。
「この選択を是とするか非とするかは、僕次第だと思っています」

 信念を持っている人間は強い。印象的だったのは、決勝のハーフタイムでレギュラーの選手たちがロッカールームに引き上げる中、彼だけがピッチに少し残ってベンチメンバーとロングボールを入念に蹴っていた。理由は「前半、キックの調子が良くなかったので、ここでもう一度しっかり蹴っておきたかった」から。そういう自己判断がきちんとできる選手であるからこそ、彼の言葉には説得力がある。

 悔しさと足りなさを痛感した谷口は、多くの思いと希望を抱えて、次なるステージへ羽ばたいていく。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)